モバイル組込み技術

電子計算機の発明から数十年、今日では日常の生活から仕事の中まで、身の回りのあらゆる機器の内部でコンピュータが使われるようになりました。さらにこれらの機器は、単体で機能を実現していた形態から発展して、サーバーから最新データを取得したり、スマートフォンやタブレット端末と連携したりと、他の機器と通信することで、より便利で快適な機能を目指すようになっています。

_6このような機器のソフトウェア開発は、一般に「組込み」開発と呼ばれ、LinuxやAndroid、iOS、μITRONなどの特殊なOSや開発環境への対応の他、開発機器毎に異なるハードウェアにチューニングした処理など、専門的な開発技術が必要となります。特に、通信制御処理では、通信相手の機器とタイミングを合わせ、不正な通信データに対してもエラー処理を正しく実行するなど、複雑かつ堅牢なソフトウェアの開発が求められます。

ソフトフロントは、組込みOSに対する幅広い知識と経験や、高度な実装技術によって、IP電話機や無線機といった単機能機器から、スマートTVのような複雑な機能を持つ機器まで、メーカー様からのご相談に応えて、さまざまな機器で通信ソフトウェアを開発してきました。開発初期段階から、複数のOSで動作できるようにソフトウェア構成を設計することで、ソフトウェアの再利用性を高め、積み重ねたノウハウを品質に反映できるように開発を進めています。

_10また、活用が進むスマートフォンやタブレット端末に対して、リアルタイムの音声/映像処理といった、単純なアプリケーション開発では難しいとされる高度な機能を、さまざまな試行錯誤をもとに研究開発しています。安定したIP電話の着信対応処理や、高速・高音質の音声/映像通信など、OS内部の動作分析と最適な構造設計・実装によって、他にはない機能や品質のソフトウェアを生み出しています。