SIP/VoIP技術

1対1で同時に通信する「電話」に対して、いつでも誰もが情報へアクセスできる「インターネット」は、その登場以来、急速に世界中へと広がりました。一方でインターネットが電話以上に多く使われるようになると、インターネットでも1対1のユーザー(端末)同士が同時に通信する「電話」と同じ機能が求められるようになりました。このような中、ソフトフロントは、インターネットが本来不得手であった、端末と端末が直接通信する仕組みを実現する「SIP(Session Initiation Protocol)」にいち早く注目し、それまでのVoIP開発成果と共に、トップベンダーとして基礎開発とさまざまな応用開発に取り組んでいます。

 

SIPスタックの開発

人間の会話では「音/文字」といった伝達方法の上に、「日本語/英語/フランス語・・・」のような言語があり、「あいさつ/旅行の相談/業務連絡」などの内容があるというように、コミュニケーション(通信)は機能ごとにいくつかの層に分類できます。コンピュータ通信でも、機能ごとに分けた層を定義して会話手順(プロトコル)を定めており、各層の通信手順を実現したソフトウェアを積み重ねたものをプロトコルスタックと呼びます。

SIPはIETF(Internet Engineering Task Force)と呼ばれる団体でRFC3261の規格番号で規定されたプロトコルで、インターネット上で電話の機能(相手先を呼出し、通話して、終話する)を実現する一連の通信手順を定めたものです。RFC3261以外にも関連する規格が数多く存在し、電話番号を管理する機能や、映像通信やデータ通信、テキストチャット、セキュリティ機能など、多くの通信機能が規定されています。

SIP4ソフトフロントは、SIPとそれに関連するプロトコルを実現したソフトウェア=SIPスタックを、規格初期の段階からより開発してきました。ソフトフロントのSIPスタックは、OSやハードウェアに依存する部分を局所化することで、多様なシステムへの搭載を可能とし、IP電話やVoIPアダプタ、セットトップボックス、IP-PBX、スマホアプリなど、さまざまな製品で使用されています。また、NGN(Next Generation Network)に代表される、SIPを高度に活用したネットワークサービスや先進的機能の研究開発を、関係団体やお客様と連携して推進しています。

 

音声/映像通信エンジンの開発

音声や映像を、インターネット上でリアルタイムに相手先へ伝えるためには、時間と共に流れる音声/映像を、短時間ごと区切って高速に処理し、相手先と送受信する技術が必要です。1/100秒といった短い時間の中で、マイクやスピーカー、カメラを制御し、音声/映像信号を解析して、必要に応じてデータ圧縮しネットワークへ送受信しなくてはなりません。これら一連の処理をソフトウェアで実現したミドルウェアを「音声/映像通信エンジン」または単に「音声エンジン」「ビデオエンジン」と呼びます。

ソフトフロントは、相手まで伝わる音の遅れ(音声遅延)が少ない、高性能な音声エンジンを創業時より開発し、多くのお客様に高い評価を頂いてきました。さまざまな技術ノウハウを積み重ね、さらなる音質向上開発の他、通話を合成し複数拠点間の会議を実現する機能や、パソコンからスマートフォン、組込み機器まで幅広いシステムへの対応など、現在も基礎開発、応用開発を進めています。

また、ソフトフロントでは、スマートフォンやタブレット端末の普及で高まるリアルタイム映像通信のニーズに対し、ビデオエンジンの開発を進めてきました。スマートフォンなど機種ごとに異なるカメラ特性や、限られたハードウェア能力による制限の中で、如何に高品質の映像通信を実現できるか、研究と試作を重ね、優れた性能のビデオエンジンを実現しています。他の製品との相互接続性をも実現しながら高品質な映像通信を実現するソフトフロントのビデオエンジンは、お客様より極めて高い評価を頂いています。