株主の皆様へ

株主の皆様へ

株主の皆様におかれましては、平素より格段のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。


聞く・話す・読む・書く「つながるデジタル・コミュニケーション基盤」で豊かな社会を実現する


生成AIやその活用を支える5G/6Gでの通信の高度化や端末での処理能力の向上など日々技術が進化し、私たちをとりまく環境はめまぐるしく変化しコミュニケーションのあり方も大きく進化しつづけています。「技術を愛し、技術を提供することによって、社会変革の牽引役となり、豊かな社会を実現する」ソフトフロントグループはこの時代において本当に役に立つ企業でありたいと思っており、聞く・話す・読む・書く、すべてのデジタル技術を持つ我々ならではの価値を活かしデジタル・コミュニケーションの力でより良い社会に貢献してまいります。


ソフトフロントグループは、その活動方針であります「売りやすく、作りやすく、使いやすく」を掲げ、マーケティング(認知向上)や顧客ニーズに寄り添う支援体制の強化、プロダクト開発に取り組んでまいりました。既存事業の「SUPREE」開発案件の増加、「commubo」の利用料の増加及び新規受注、「SITE PUBLIS」の受託開発の増加などにより増収であるものの、予想していた売上見込みの減少や連結子会社である株式会社サイト・パブリスのソフトウエアの一部につき減価償却費の増加とそれに伴う純資産額が減少したことなどに伴い、2023年6月26日に公表をいたしました連結通期業績予想を精査した結果、2024年3月期第3四半期における連結業績の状況及び第4四半期における連結業績予想を修正いたしました。


株主の皆様にご心配をおかけする事態が発生しましたこと、深くお詫び申し上げます。役職員一丸となって、業績向上に努めてまいります。


ソフトフロントグループの価値である、つながるデジタル・コミュニケーション基盤の提供は確実に進んでいます。人での対応では限界のあった電話対応業務においてCommuboをご採用いただくことにより企業とそのお客様をつなげています。電話でお客様を待たせない、イライラをなくす、購買機会を逃さない、オペレーターの離反を防止する。

サイトパブリスにおいては、関連システムとつなぎホームページで大量の最新の情報を適時自動的にお客様に提供することによってつながりを強化しています。ボイスコンピューティングの技術や知見を活用しどうしてもアナログ電話しか使えない環境でも孤立を防いでデジタル社会とつないでいます。我々のこうした技術や知見の提供をさらに加速してまいります。


既存事業の事業基盤の強化や資本・業務提携などの取り組みを進め企業価値向上へスピードを高め最善を尽くし、つながるデジタル・コミュニケーション基盤で豊かな社会の実現に貢献します。引き続き、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。


事業領域

ソフトフロントのリアルタイムで音声などを通信するボイス・コンピューティング事業に、サイト・パブリスのWebやアプリなどのコンテンツ作成・編集や関連システム連携のハブを提供するコンテンツ管理事業を加え、これからの時代に即したつながるコミュニケーション・プラットフォームを提供します。


ソフトフロントの強み

アナログ電話をいち早くソフトウェア化し、電話回線や電話機に依存することなくインターネットを通してあらゆる機器で音声や画像をリアルタイムで通信できるようにしたのがソフトフロントです。今や、スマホはもちろん、車内、部屋内、店内、ウェアラブル、サイネージなどのあらゆる機器にスピーカーとマイク、更にはカメラやモニターがつき、今後は5G/6Gでより高速な通信も可能になり、そうしたソフトウェアの重要性は更に高まっています。

ソフトフロントは、複雑な「呼制御」、高機能・高音質の「音声制御」、高度な「リアルタイム処理」や「高速分散処理」の技術やアセットがあり、それらを単なる技術ではなくお客様や自社の製品・サービスの中に組み込みビジネスを創造してきた知識やノウハウ、実績があります。

また、自社のソフトウェア開発・製品開発においては、そうした高度な技術を、お客様がプログラミングなどの知識がなくても簡単にお使いいただけるようにしており、日々改善にも取り組んでいます。こうしたことはお客様企業が早い時代の動きに対応するために必須の要件であり、それが「技術を提供」することであると考えています。


サイト・パブリスの強み

「コンテンツ・マネージメント・システム(CMS)」というソフトウェアと関連サービスを提供しており、お客様ご自身でWebサイトの更新などの運用がしやすいことを強みとしています。商用版の国産のCMSを提供して20年の実績があり、大手企業様はじめ、延べ630社以上のお客様に導入いただいています。

お客様企業の、デジタルマーケティングなどでの顧客との接点はもちろん、従業員との接点、パートナーとの接点、製品(IoT)との接点、あらゆる接点での情報をデータ化・可視化し収集・発信・蓄積するハブとなるWebサイトを構築しています。また、他システムとの連携等の開発支援を行っています。Webサイトだけでなく、アプリやデジタルサイネージなど、あらゆる媒体でのコンテンツ管理が可能です。HTML,CSSなどの専門的な知識がなくてもお使いいただくことができ、お客様ご自身でも「見たまま編集」で簡単に編集可能です。自社でソフトウェア開発・保守を行っており、お客様の声を反映し、より使いやすく日々改善しています。


事業シナジー

お客様への提供価値を拡大します。電話に加え、Webも含めたインターフェース(顧客接点)が獲得できることで、ECサイト、コールセンター、社内ポータルなど、あらゆる人との接点におけるWebやアプリも含めた顧客体験向上を目指します。

隣接分野(音声・動画とWeb)でのそれぞれのお客様へ、グループ一体となって価値のご提供をします。ボイス・コンピューティングの隣接分野であるWebでのコミュニケーション製品とサービスをご利用のお客様へのクロスセル、アップセルにより、成長のベースとなるお客様基盤の確保を目指します。

また、呼制御、音声制御、リアルタイム処理、高速分散処理などの技術に、サイト・パブリスのプレゼンテーション層やアプリケーション層の技術も加え、この両社がこれからの時代に沿ったソフトウェアを自社で開発することにより、これからの新しい社会に対して大きな価値を創造していくことができると考えています。


こうした貢献を持続可能にしているのが社員一人ひとりです。働きやすい環境や働き方の改革を積極的に進め、グループ社員一同で豊かな社会の実現を目指していきます。


2024年4月1日

株式会社ソフトフロントホールディングス

代表取締役社長 二通 宏久